総合ナチュラルホルモン補充療法

 加齢に伴う身体・精神の変化を「老化」といいます。老化の原因を知れば、予防や改善が可能となります。神経内分泌説によると、老化の一因は体内で産生されるホルモン量の減少とされています。
 この低下しているホルモンを補充することにより、身体機能の低下や疾患を予防し、心身ともに健康な生活を目指す「究極のエイジングケア(予防医学)」です。

<総合ナチュラルホルモン補充療法の特徴>

特徴① 総合的に補充する。

 ホルモンはバランスを取って身体機能を調節しています。低下しているホルモンを組み合わせて、バランス良く総合的に補充します。

特徴② ナチュラルホルモン(バイオアイデンティカルホルモン)で治療する。

 日本で使われているホルモン剤は、殆どが身体が作るホルモンとは化学構造が異なる「合成ホルモン剤」です。そのため副作用も生じてきました。当院の治療では人体に存在するホルモンと同じ化学構造のナチュラルホルモンを適正量で使用するため、副作用のリスクは最小限に抑えられます。

特徴③ 正常値でなくその方の「最適値」で治療する。

 正常値ではなく、30代の頃の最適値に補充する治療を行うため、効果を早く実感することができます。

特徴④ 信頼と実績のある処方

 米国で20年以上にわたりホルモン補充療法を行っている専門医ニール・ルージェ医師にコンサルテーションを行い、最適な治療を行います。また薬剤は米国の専門の製薬会社によるFDA(アメリカ食品医薬品局)の認可を受けたナチュラルホルモン製剤を、MRiを通じて輸入し処方致します。

<老化とホルモン>

 私たちが年をとると、ホルモン産生を調節している脳下垂体などの機能が低下します。40代から急激に減少し、20代と比較すると約半分まで減少してしまいます。加齢に伴いホルモンが減少すると、様々な老化の兆候が現れます。疲労、筋肉の減少、筋肉と関節の痛み、心疾患、体重増加、ガン、脳卒中などの老化現象の多くは実はホルモン分泌量減少が大きく関わっています。

加齢により減少するホルモン

<加齢により減少するホルモンの種類>

DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)

 副腎皮質で作られる最も多いホルモンです。エストロゲン、テストステロン、プロゲステロンへと変化するので「マザーホルモン」とも呼ばれます。タンパク質合成、免疫システムの働きを高め、ストレスを和らげます。抗酸化効果が強いためガンを抑制すると同時に、脂肪やコレステロールを減らして心臓病を予防します。

プレグレノロン

 脳の働きを活性化させるホルモンです。「グランドマザーホルモン」とも呼ばれ、体内でDHEAへと変化します。記憶力と集中力を高めます。また、疲労を回復して気分を向上し、精神を安定させます。

メラトニン

 脳内にある松果体で分泌される、「スーパーホルモン」です。睡眠と起床のサイクルである「体内リズム」と、眠りの深さをコントロールします。深い眠りはエネルギー生産、免疫システムを高める上で重要です。また、抗酸化作用が高くガンの予防にも効果があると言われています。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

 のぼせ、情緒不安定、不眠症など、女性の更年期の症状の治療薬として40年以上も前から使用されているホルモンです。シワや肌質、髪質を改善し、若々しさを与えます。女性の骨そしょう症やアルツハイマー病、心臓病、欝症状など、加齢に伴う病気を防ぐ効果があります。

プロジェステロン(黄体ホルモン)

 子宮、副腎から分泌され、エストロゲンとバランスをとり、その効果を高めます。抗炎症効果が高く、子宮ガンの予防、性欲の改善に効果があります。また、気分のむら、イライラ、だるさ、頭痛などの月経前症候群(PMS)の治療にも役立ちます。緊張や不安などを取り除いて欝を改善し、女性の精神を落ち着かせる、「心地よい」ホルモンです。

テストステロン

 男性の活力の源です。40代で大幅に減少すると男性更年期障害の症状が現れます。テストステロンは、男性に性欲や仕事などへのバイタリティーを与え、気分を改善し、自信を与えます。また、心臓病、前立腺疾患、肥満、アルツハイマー病を防ぐ効果があります。女性にとっても肌を美しく保ち、性欲やバイタリティーを保つ上で重要なホルモンです。

サイロイド(甲状腺ホルモン)

 甲状腺から分泌されるホルモンです。細胞の分化、成長、エネルギー代謝、体温調節、細胞機能の全てに関わります。志望を燃焼し、コレステロール値を下げて心臓病を予防し、大脳疾患を防ぎます。不足すると、疲れやすくなって言動が鈍り、感染症への抵抗力が弱まります。血液検査で見逃されることが多いので、適切な判断と補充が大切です。

※ これらのホルモンの必要なものを組み合わせて補充します。

<ホルモン療法の流れ>

※ 初回カウンセリングから投薬まで、約1カ月かかります。

※ あくまで予防医学です。ガンなど疾患をお持ちの方は治療対象とならない場合もございます。

※ 診察にはご予約が必要となります。(金曜と土曜の午後)

<診察・検査費用(自費診療、税別)>

  1. 初診採血代 30,000円(税別)
    • カウンセリング・採血

  2. 治療費用(米国医師コンサルティング料・1年間の処方管理料)
    • 初年度 50,000円(税別)
    • 2年目以降 30,000円(税別)

  3. 総合ホルモン検査(血液検査)
    • 20,000円(税別)

<ナチュラルホルモン薬剤費>

 性別、年齢、症状により異なります。また為替レートにより変動があります。

 一般的な処方及び金額(患者様により異なりますので参考として)

  1. 更年期でない女性
  2. DHEA、プロジェステロン、サイロイド、メラトニン等
    80,000円程度(税別、100日分)

  3. 更年期以降の女性
  4. エストロゲンやテストステロンが加わります。
    DHEA、テストステロン、プロジェステロン、エストロゲン、サイロイド、メラトニン等
    120,000円〜150.000円程度(税別、100日分)

  5. 男性
  6. DHEA、テストステロン、サイロイド、メラトニン等
    80,000円程度(税別、100日分)

<ナチュラルホルモン補充療法で考えられるリスク>

・DHEA
 にきび、多毛
 (禁忌) 乳がん、卵巣がん、前立腺がん、子宮がんの方

・メラトニン
 目覚めが悪い
 (控えていただく方) 自己免疫性疾患、リンパ系腫瘍の方

・エストロゲン
 不正出血、乳房の張り、血栓、むくみ
 (禁忌) 乳がんの方

・プロジェステロン
 眠気、乳房の張り
 (禁忌)乳がんの方

・テストステロン
 脱毛、多毛(女性)、にきび、性器に直接塗布の場合睾丸の萎縮、女性や子供に付くのを避けること

・サイロイド(甲状腺ホルモン)
 多毛、動悸、頻脈、ふるえ